
日刊イ・スラ 私たちのあいだの話
イ・スラ、原田里美、宮里綾羽
朝日出版社 / 2021-12
この本について
仕事のスピードを落としたくないのに、体がついてこなかったり、休んでいるあいだに「本来できたはずのこと」をつい数えてしまうこと、けっこうありますよね。あるいは、旅先でまで「元を取らなきゃ」と自分を追い詰めたり、他人の期待に合わせて自分の基準がよく分からなくなったり。無理してないつもりなのに、日常のどこかで自分を締めつけてしまう感覚、僕にもよくあります。 『日刊イ・スラ 私たちのあいだの話』は、その「締めつけポイント」をふっと緩めてくれる本です。病気で手放した仕事を前にしたときの正直な迷いとか、質に自信が持てなくて“薄利多売でいい”と思った瞬間とか、旅先で楽しめない自分への戸惑いとか、一つひとつがやけにリアルです。大きな答えをくれるというより、読んでいるうちに「ここまで考えすぎなくてよかったのかも」という温度に戻してくれる感じがあります。 個人的に効いたのは、他人との関わりが自分を固有にするという視点と、「第三者として出入りできる関係は、逃げではなく自分のための余白なんだ」と気づかせてくれるところ。どれも、生活のちいさな場面から静かに視点が変わるような書き方で、無理を強要しないのがありがたいです。 こんな人に刺さると思います。自分を責めがちな習慣から、そろそろ少し距離を置きたい人。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの27%が集中しています。
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