
いつもの言葉を哲学する (朝日新書)
古田 徹也
株式会社朝日新聞出版 / 2021-12-13
この本について
仕事でも日常でも、うまく言葉にできなくて「これじゃないんだよな」とモヤモヤする瞬間があると思います。相手に合わせようとすると薄っぺらくなるし、自分の考えを丁寧に言おうとすると今度は伝わらない。どちらも大事なはずなのに、両立できていない気がして、ふと疲れてしまうあの感じです。 この本は、その行き場のない迷いを「言葉の問題」として丁寧に解きほぐしてくれます。依存先が限られる苦しさの話や、言葉を選ぶときに生まれる迷いそのものが思考をつくっていくという視点、そして「やさしさ」と「豊かさ」のあいだにある緊張は解消すべきものではなく、むしろ抱えて生きるものだという指摘。どれも、普段なんとなく抱えていた違和感をひとつずつ照らしてくれる感覚がありました。 特に、言い淀む時間を大切にするというくだりは、秒単位で反応を求められるいまの生活に少し呼吸を取り戻してくれます。早さよりも、自分が本当にしっくりくる言葉を選ぶことに価値がある、と優しく背中を押される感じです。 自分の言葉に自信が持てない人、あるいは「言葉にする前の気持ち」にずっと居場所のなさを感じてきた人には、静かに響く一冊だと思います。
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多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの17%が集中しています。
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