
「正しい戦争」は本当にあるのか (講談社+α新書)
藤原帰一
講談社 / 2022-05-20
この本について
国際情勢のニュースを見るたびに、「正義って本当に存在するのか」とか、「武力を否定したいけど、理想だけでは語れないよな」とモヤモヤが残ることがあります。自分が当事者じゃない位置から語ってしまっている感覚に、少し引っかかる瞬間もあるはずです。 藤原帰一『「正しい戦争」は本当にあるのか』は、そのモヤモヤをごまかさずに見つめ直すための本でした。読者が保存していた部分を見ても、「軍事力に頼らない選択肢はあるのか」「最小の武力で状況をどう抑えるのか」といった視点に反応している人が多いように感じます。この本は、武力の必要性を一刀両断するわけでもなく、かといって“正義の戦争”を持ち上げるわけでもありません。自分が被害者になる可能性を想像すると、言葉の重さが変わる──そんな当たり前だけど避けてしまう視点を、静かに引き戻してくれます。 個人的に効いたのは、ヨーロッパの「力の均衡」やアメリカの建国思想など、国によって“戦争観”が全然違うという指摘でした。外交のニュースを読むときに、「なぜあの国はこう動くのか」を表層ではなく歴史の流れで考えられるようになったのは大きかったです。また、軍事力を否定しないまま、それでもどう抑えるかを考える姿勢は、白黒つけられない現実に向き合うときの手がかりになりました。 戦争や安全保障を語るときに、どこか自分の言葉が薄っぺらい気がしていた人に刺さる本だと思います。
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ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの33%が集中しています。
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