
拝啓人事部長殿(サイボウズ式ブックス)
髙木一史
サイボウズ式ブックス / 2022-06-17
この本について
仕事の方針が上から急に降ってきたり、「なんでこの情報を知らない前提で話が進むんだろう…」と置いてけぼり感を覚えることってありますよね。自分だけが鈍いのではなく、そもそも会社の情報の流れや働き方の前提に無理があるのでは、と感じるあのモヤモヤ。僕も同じで、どう折り合いをつければいいのかずっと悩んでいました。 『拝啓 人事部長殿』は、そのモヤモヤを“個人の努力不足”に回収せず、構造として丁寧に言語化してくれる本でした。特に刺さったのは、情報がクローズな環境がどう人の自立性や協力を阻むのかを具体的に描いている点。飲み会や残業しないと情報が入ってこない、あの空気の正体が少し整理されます。また、サイボウズの「働き方宣言」やデジタルで情報をオープンにする文化が、コミュニケーションコストを下げて人の孤立を防ぐ仕組みとして機能しているという視点も、現実的で腹落ちしました。無理に改革を煽るのではなく、選択肢を一つずつ増やす、というスタンスも救いがあります。 会社の中で「どう距離を取れば健全でいられるのか」を探している人に特に向く本だと思います。読んでみると、自分のしんどさの理由をもう少しやさしく理解できるかもしれません。
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