
ヒートアップ
中山七里
幻冬舎
この本について
仕事をしていると、「組織の空気と自分の常識がズレている気がする」とか、「上司との距離感がよく分からない」というモヤモヤが静かに積もっていくことがあります。正面からぶつかるほどの大問題でもないけれど、かといって放置するとじわじわ効いてくる種類のやつです。僕もずっとここで迷ってきました。 『ヒートアップ』の抜粋を読むと、読者が反応しているのは、“組織をどう泳ぐか”についてのリアルな視点なんだと思います。上司をどう使うかという現実的な話も、組織が時間とともに世間からズレていくという指摘も、どれもきれいごとじゃなく、現場で感じる違和感をそのまま言語化してくれます。物語としてはエンタメ寄りなのに、「あ、これ実際の職場でもあるな」と思える瞬間がやけに多いんですよね。 この本が効くのは、組織のなかで自分をどう置くかを考えるときです。上司との距離の取り方、責任の引き寄せ方と押し出し方、そして自分が知らないうちに“社内の常識”に染まっていないかを見直すきっかけにもなります。読後に何かを急に変えようとは思わないけれど、翌日の会議での立ち位置がほんの少し変わるような実感があります。 こんな人に刺さると思います。組織に属し続けることの「しんどさ」と「したたかさ」の両方を、いまちょうど抱えている人。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの67%が集中しています。
読書の順序
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