
殺戮の狂詩曲
中山七里
講談社 / 2023-03-29
この本について
人の「考えていることがわからない」と感じる瞬間ってありますよね。表では普通に見えるのに、内側ではまったく違う顔をしているのかもしれないと思うと、距離の取り方に迷うというか、自分の感覚が正しいのか不安になることがあります。僕も日常でそんな引っかかりを覚えることがあって、この本を読んだときにいくつか視点が変わりました。 『殺戮の狂詩曲』は、サイコパスという言葉が独り歩きしがちな中で、チェックリストの項目や点数のつけ方まで踏み込んで描いてくれるので、「なんとなく怖い存在」ではなく「特性としてどう理解できるか」に戻してくれます。冷酷さや感情の欠如といった特徴が、必ずしも即犯罪に結びつくわけではないという説明も、偏ったイメージをリセットしてくれました。それだけでも、人と接するときの不安が少し整う感覚がありました。 さらに物語としては、好人物を装う介護士や、囁くように真実を突く弁護士・御子柴のやり取りが、表と裏の境界をじわじわ浮き上がらせます。誰かの言葉が妙に大げさだと感じたとき、むしろ小さく語られる本音の方が重いのかもしれない、と気づかされる場面も多いです。人間理解に興味はあるけれど決めつけはしたくない、そんな人ほど読み応えがあると思います。 人の不可解さに振り回されがちな人に刺さる一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの86%が集中しています。
読書の順序
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
BookNotion をお使いの方へ
この本の指標は、あなたの本棚でも見られます
このページで見ている読者数・精読度・完走率は、あなた自身の本にも表示できます。BookNotion をお使いなら、下のリンクを開くだけで自分のデータが出ます(ログイン操作は不要です)。
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要









