
サスペンス小説の書き方
パトリシア・ハイスミス、坪野圭介
フィルムアート社 / 2022-02-25
この本について
創作に向き合っていると、「いま書いているものに自信が持てない」とか、「勢いが続かなくて手が止まる」とか、そんな小さな詰まりが積み重なる瞬間があると思います。僕も同じで、何度もノートを開いたまま固まってしまう日があります。 この本が助けてくれたのは、焦って物語を形にしようとする自分をいったん横に置けたことでした。物語は急かしても育たないし、むしろ感情が満ちて「語らずにいられない」と感じるまで待っていい。その視点に触れたことで、完成までの時間に意味を見いだせるようになりました。また、作家としての“個別性”を信じていいという言葉にも救われました。他人の正解ではなく、自分の中にある芽を拾うために、数語でもノートに残しておく。停滞しているときほど、その小さな断片が助けになる感覚があります。 物語の緊張感やサスペンスの定義についても、「暴力や死の可能性がただ漂っている状態」とシンプルに示してくれるので、構成を複雑に考えすぎていた人には肩の力が抜けるはずです。 自分の書くものが「これでいいのか」と迷いやすい人に特に刺さる一冊だと思います。自分のペースで創作と向き合いたいときにそっと背中を押してくれる本です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第7章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの27%が集中しています。
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