
「書けない」から始める小説の書き方
入江君人
この本について
小説を書こうとすると、まず最初にぶつかるのって「そもそも何を書けばいいんだっけ?」とか「これって書き方として合ってるのか?」みたいな、正体のよく分からない不安なんですよね。僕も原稿の前で固まる時間のほうが長くて、書けない理由が自分でも把握できていない時期がありました。 この本がありがたかったのは、「書けない」をふわっとしたまま扱わず、ネタ不足と技術不足にきちんと分けてくれたことでした。悩みの正体が分かるだけで、次の一歩が急に具体的になる感じがあります。たとえば、ネタが足りないなら妄想や読書に戻るし、技術が足りないなら行頭の一字下げみたいな基礎から直せる。指が止まった時に「今どっちで困ってるんだろう」と確認できるだけで、無駄に落ち込まなくなりました。 あと、日常の中で妄想したりメモしたりすることを「最小の創作行為」として肯定してくれるのも救われました。原稿に向かえない日があっても、小説とつながり続けられる感じがあって、創作が前より怖くなくなります。朝の二時間が思った以上にクリアに書ける、という疲労の話も実感としてすごく分かるところでした。 「書いてみたい気持ちはあるのに、座ると固まる」という人にじわっと効く本だと思います。無理に鼓舞されるわけでもなく、でも手を動かす方向にそっと戻してくれる一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの29%が集中しています。
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