
コンテンツ・ボーダーレス
カン・ハンナ
クロスメディア・パブリッシング(インプレス) / 2022-07-01
この本について
コンテンツを作ったり発信したりしていると、「結局なにを軸にすればいいんだろう」と迷う瞬間が多いと思います。頑張っても手応えがなかったり、流行に寄せてみても自分の中でしっくりこなかったり。その違和感、けっこう多くの人が抱えているはずです。 『コンテンツ・ボーダーレス』を読んで感じたのは、派手さよりも“つながり方”を考えることの大事さでした。著者が何度も触れているのが、「クオリティよりも、誰の人生の一部になれるか」という視点です。ファンが喜ぶものをつくる、余白を残して受け手が入り込める場所をつくる、そして自分だけで完結させず、ユーザーが作り手になる余地を残す。こういう考え方は、発信に迷うときほど効いてきます。日常にある“普通”が強いコンテンツになる、という指摘も個人的には救われました。 さらに、この本は「流行を真似すればいい」という安易な方向には連れていきません。むしろ、ぶれない軸を持ちながら、同時多発的に生まれる文化やファンの動きを読む視点をくれる。企業でも個人でも、コンテンツが散らかって見えてしまう理由って、実はここにあるんだろうなと思います。 自分の発信が空回りしている気がする人や、“らしさ”って何なのか掴みきれないままモヤモヤしている人には、とても静かに効く本だと思います。
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