
Web3新世紀 デジタル経済圏の新たなフロンティア
馬渕 邦美、絢斗 優、藤本 真衣
日経BP / 2022-07-22
この本について
Web3に興味はあるけれど、「結局どこが新しいのか」「自分の仕事とどうつながるのか」が曖昧なまま時間だけが過ぎていく感じ、けっこう共通の悩みだと思います。僕も最初は、DAOやNFTという言葉だけが先に走っていて、具体的なイメージが固まらないまま手が止まっていました。 この本は、そんな“もやっとした距離感”を少しずつ溶かしてくれました。たとえば、DAOが企業の置き換えではなく、これまでの組織では扱いきれなかった領域をどう支えるのか。その立ち上げの流れや、なぜいったん会社を作ってからDAO化するのかといった現実的な話が多く、机上の空論ではない感触が得られます。また、Web3社会が「お金ではなく行動で評価される」という視点も、働き方の延長線で考えると意外と納得しやすいんですよね。日本のIPが持つ可能性や、レイヤー1ではなくレイヤー2で戦う戦略など、現実に足をつけた視点が続くのもありがたくて、読みながら「自分が動くとしたらこの辺だな」と想像がしやすかったです。 特に、Web2の時代に日本が後発ながらも多くの恩恵を得たことを踏まえて、「Web3でも悲観しすぎる必要はない」という語り方は、過度な楽観にも悲観にも寄らないちょうどいい温度感でした。Web3を一発逆転の魔法ではなく、「いまの延長線で使いこなせる技術」として見たい人に刺さると思います。
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