
直立二足歩行の人類史 人間を生き残らせた出来の悪い足 (文春e-book)
ジェレミー・デシルヴァ and 赤根 洋子
文藝春秋 / 2022-08-10
この本について
最近、なんとなく「体が思うように動かない」とか「歩くのってそんなに大事なの?」みたいな小さな疑問が頭に残ることがあります。忙しいと運動の優先度は下がるし、そもそも歩く理由を深く考えたことってあまりないんですよね。 この本を読んでみて、歩くことをめぐる感覚が少し変わりました。人類が二本足で立つためにどれだけ無理をしてきたのか、そしてその“無理”を補うように進化してきた仕組みがあることを知ると、毎日の散歩がただの健康習慣以上のものに見えてきます。赤ん坊が部屋をぐるぐる歩く理由や、呼吸と発語が歩行と結びついている話など、日常の当たり前が生物学的な背景とつながっていく感じが面白いんです。 特に、歩くことで筋肉から放出される分子が脳や体を守るという話や、一日数分の散歩でも寿命に差が出るという研究は、運動に苦手意識がある自分でも「これなら続けられそうだ」と思えました。大げさにやる必要はなくて、人間がもともと選んできた生き方に少し乗っかるだけでいい、という距離感がちょうどいいです。 「なんとなく身体のことをもっと理解したい」「運動を習慣化したいけど気合いを入れたくはない」という人に静かに刺さる本でした。
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