
論破力より伝達力 人を動かす、最強の話法 (扶桑社BOOKS)
上念 司
扶桑社 / 2022-11-01
この本について
仕事で「ちゃんと伝えているつもりなのに、まったく動いてくれない…」とか、「いい提案をしても手応えがゼロ」という場面、僕もよくハマるんですが、だいたい自分が思っている以上に相手の視点に立てていなかったりします。やっていることが評価されない虚しさって、理由がわからないと余計にしんどいんですよね。 この本が効くのは、言葉そのものを磨くというより、「相手が何で動くのか」を丁寧に見に行く姿勢を教えてくれるところです。たとえば、上司や部下がかみ合わないときって、単に説明が下手なんじゃなくて、大義名分やインセンティブが共有されていないだけだったりします。相手がその仕事を“自分ごと”にできないまま、いくら理由を述べても空振りになる。ここを構造として理解できると、日々のコミュニケーションの詰まりがだいぶ減りました。 さらに、エビデンスとロジックを切り分けて考える姿勢や、一人ディベートで自分の思考を点検する方法も紹介されていて、「ちゃんと伝わる人」になるための地力がつく感覚があります。表面的な話し方より、その前段にある思考の質や関係性づくりの方が大事なんだと気づかされる本でした。 特に、部下やチームを動かす立場なのに「なんで伝わらないんだ…」と悩んでいる人にはしっくり来ると思います。僕みたいに、伝え方を“技術”だと思って空回りしてきたタイプには、かなり刺さります。
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