
世界と私のAtоZ
竹田ダニエル
講談社 / 2022-11-24
この本について
仕事でも日常でも、自分の気持ちを置き去りにして走り続けてしまうことがあって、「これって頑張ってるつもりで、ただ摩耗してるだけなんじゃ」と思う瞬間があるんですよね。社会問題について声をあげたい気持ちはあるのに、まず自分の心がしんどい。逆にセルフケアを意識すると、「社会に関わらないための言い訳みたいだ」と思われるんじゃないかと不安になる。そんな行き場のない揺れに、この本はやさしく手を差し伸べてくれました。 竹田ダニエルさんの『世界と私のAtoZ』は、Z世代を「生まれた年」ではなく「価値観」で捉える視点が軸にあります。特に響いたのは、セルフケアとアクティビズムを切り離さず、むしろ地続きのものとして描いている点です。自分を大切にすることは逃げではなく、社会と向き合い続けるための土台だという考え方が、とても腑に落ちました。また、欠点を含めて自分を許すプロセスこそがセルフラブであり、それが自分の行動をより現実的な形にしていくという話も、自分の生活に直結する感覚がありました。さらに、情報量が飽和した世界で育ってきた世代が、何を大事にし、なぜ「今ここ」に価値を置くのか。その背景まで丁寧に言語化されていて、年齢に関係なく納得できる内容です。 自分のペースを守りつつ、社会とも断絶せずにいたい人に刺さる本だと思います。そんな曖昧な場所で立ち止まっているとき、この本は少しだけ視界をひらいてくれます。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの20%が集中しています。
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