
TBM ITファイナンスの方法論
成塚 歩
翔泳社 / 2023-02-21
この本について
IT投資の話になると、結局「コストの話しかしないまま終わる」「数字はあるのに判断につながらない」というモヤモヤ、ずっとつきまといますよね。自分も、予算会議のたびに“説明できない感”を抱えていました。何がムダで、何が価値につながっているのかを語れないまま、毎年同じ議論を繰り返していた気がします。 この本が効いたのは、単なる“見える化のやり方”ではなく、ITをどう説明するかの共通言語を与えてくれるところでした。例えば、コストとパフォーマンスを利用率でつないでいく考え方は、ぼんやりした「高い・安い」から抜け出し、経年で語れる材料を持てるようになります。また、タクソノミーという分類体系があるおかげで、経営層やビジネス部門と「何の話をしているのか」をズラさずに済む。さらに、IT予算の編成から配賦、最適化まで一連の流れを横断して扱うので、これまでバラバラだったプロセスが一本の線でつながる感覚がありました。 結局のところ、IT部門の価値は数字で語れないと伝わらない。でも、数字だけあっても語れない。この隙間を埋めてくれるのがTBMの考え方なんだと思います。IT投資の会話を「コストセンター」で終わらせたくない人に、かなりしっくりくるはずです。 IT部門とビジネス部門の間で会話がかみ合わないと感じている人に、とても相性のいい一冊でした。
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