
エンジニアが学ぶ会計システムの「知識」と「技術」
広川 敬祐, 五島 伸二, 小田 恭彦, 大塚 晃, and 川勝 健司
翔泳社 / 2020-03-13
この本について
会計まわりの仕様って、業務フローのどこで何が起きているのか腹落ちしないまま作業だけ進んでいくことが多くて、気づいたら「なんでこの仕訳が飛んでくるんだっけ…?」みたいな迷子になることがあります。自動化すればいいのか、手でやった方が現実的なのか、その判断軸も人によってバラバラで、正解が見えづらいまま時間だけが過ぎていく感じもあります。 この本は、そのモヤモヤを実務の粒度でひとつずつほどいてくれます。たとえば、在庫の出庫ひとつとっても売上・研究・社内消費・見本・スクラップなど例外処理の世界を具体的に示してくれるので、システムでどこまで吸収し、どこを運用で扱うかの線引きがしやすくなります。また、総勘定元帳や仕訳帳、試算表といった基本の帳簿を「何が得意で、何が不得意か」という観点で説明してくれるので、上流システムから受け取るデータをどう整えるべきかが実装イメージまで落ちてきます。さらに、クラウド利用時のデータ残存リスクや電子帳簿保存法の制約など、理論ではなく現実的に避けて通れない論点も淡々と押さえてくれます。 会計システムの仕様検討で毎回立ち止まってしまう人、あるいは「なぜそうするのか」を腑に落としたいエンジニアには刺さる一冊だと思います。
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