
会計の基本【第2版】 この1冊ですべてわかる
岩谷誠治
日本実業出版社 / 2010-11-01
この本について
会計の本を開くと、専門用語の多さに一度そっと閉じたくなることがあります。数字を追っているつもりなのに、「この会社は実際どういう状態なのか」がつかめないまま資料づくりだけが進んでしまう。仕事で数字を扱っている人ほど、こういうモヤモヤにぶつかる瞬間は多いと思います。 この本は、そんな行き詰まりをほどく“前提の整理”がとても丁寧でした。たとえば、会計が「発生主義」と「継続企業」という考え方の上に成り立っている、と腹落ちしてから数字を見ると、損益計算書や貸借対照表のつながり方が急に読みやすくなります。また、キャッシュフローを営業・投資・財務に分けて見る意味や、ROEとROAで利益の扱いが違う理由など、実務でつまずきやすいポイントが、具体的な行動につながる形で説明されています。 さらに、管理会計が“未来の意思決定のための会計”として扱われていて、財務会計とはまったく別物として割り切る姿勢も役に立ちました。マーケや生産管理にまで影響が広がる理由を知ると、数字は「過去の記録」で終わらず、日々の改善に結びつく道具なんだと気づけます。会社ごとに形が違うことまで踏まえて書かれているので、無理に正解を押しつけられる感じがないのもありがたいところです。 数字を読むたびに「結局、何を判断すればいいんだろう」と感じやすい人に刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの71%が集中しています。
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