
成長戦略は台湾に学べ
御堂裕実子
かんき出版 / 2023-01-18
この本について
仕事の場で「もっと風通しよくやれたら」「異文化から学ぶって言うけど、具体的に何を変えればいいのか分からない」と悩む人って多いと思います。自分もその一人で、日本の組織の“当たり前”に息苦しさを感じたときに読んだのがこの本でした。台湾の話だから遠いようでいて、実は自分の働き方や人との距離感を見直すきっかけがけっこう転がっています。 たとえば、スクーター社会を前提にしたバッテリー交換システムみたいに、「生活のリアルを観察するだけでこんな解決策が生まれるんだ」と気づかされたり、社長が社員に気軽に声をかけられる距離感や、尾牙での“おもてなしの腕前”が試される文化に触れて、「権限よりも、まず人としての信頼なんだよな」と思い直したり。ユーモアで場をほぐす政治家の姿勢や、「一笑一少」の考え方にも、日本で働く自分が忘れがちな視点がありました。 読みながら、異文化研究というより「こういう空気感を自分のチームにも少しだけ持ち込んでみたいな」と自然に思える本です。がっつり経済戦略が語られている一方で、常温の水を飲む理由や縁起の話のような生活レベルの細部が積み重なっていて、文化が政策やビジネスの形を左右していく流れが腑に落ちます。 日本の働き方や人間関係にどこか行き詰まりを感じていて、「別のやり方があるなら覗いてみたい」という人に静かに刺さる一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第8章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの18%が集中しています。
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