
アジア新聞屋台村 (集英社文庫)
高野秀行
この本について
最近、「なんで日本って“ちゃんとしてること”にこんなに縛られるんだろう」と考え込むことが多いです。仕事でも家庭でも、やり方を少し外しただけで白い目を向けられる感じがあって、息苦しさをどう扱えばいいのか迷います。真面目にやるほど視野が狭くなっていくような、あの感覚です。 『アジア新聞屋台村』を読んでいて、そんな閉塞感がふとほどける瞬間がありました。たとえば「まず出す、よかったら続ける」という発想。日本だと準備を完璧にしないと始めちゃいけない気がしますが、屋台の人たちは鍋一つでとりあえずやってみる。行動のハードルが急に下がる感じがします。また、「自分のために働く」という価値観も正直うらやましいもので、誰かの期待に合わせる前に、自分が面白がれる方向に舵を切っていいんだと気づかされました。さらに、外国人同士が“違い”の中から共通点を探す姿勢は、同質性の中で差異を探してしまいがちな自分を振り返るきっかけにもなりました。 大げさに人生が変わるタイプの本ではないですが、凝り固まった前提が少しゆるむだけでも、日々の身のこなしが変わる気がします。今のやり方に違和感があるまま頑張り続けてしまう人には特にしっくりくるはずです。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの28%が集中しています。
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