
新マーケティング原論 ──「売れる戦略」のシンプルな本質
津田 久資
ダイヤモンド社 / 2023-05-30
この本について
マーケの仕事をしていると、「考えているつもりなのに、なぜか競合に先を越される」「自社の強みがどこにあるのか自信が持てない」みたいなモヤモヤがずっとつきまといますよね。僕も企画が通らない時期は、そもそも“前提の置き方”を間違えてるのかもしれない…と悩み続けていました。 この本が良かったのは、発想力とか才能みたいな抽象論じゃなくて、「どういう前提で考えるか」「どの枠組みで掘るか」を整理するプロセスが、驚くほど地に足のついた形で描かれているところです。潜在ニーズを見つけるのは魔法じゃなくて、自分の頭の区画整理から始まること。さらに、うまくいった施策こそ丁寧に分解しないと、次の“金のなる木”が育たないという話も、自分の現場感覚と強く結びつきました。 読みながら感じたのは、優れたアイデアっていつも「もう少しで自分も気づけたかもしれない」距離にあるということです。だからこそ仮説は複数持ち、枠を移動しながら考えることが効いてくる。海外事例も“真似するかどうか”ではなく、成功要因のギャップを自社の現実に照らすところからやっと意味を持つ、という視点にも救われました。 自分の思考のクセごと見直したいマーケターには、とくに刺さる一冊だと思います。
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