
0から学ぶ「日本史」講義 中世篇 (文春文庫)
出口 治明
文藝春秋 / 2023-02-07
この本について
日本史の本を読んでいて、「結局どこが時代の転換点だったのか」「人がどう動いた結果いまにつながっているのか」が曖昧なまま置いてきぼりになること、ありませんか。流れは知っているつもりでも、朝廷・武家・寺社がどう支え合い、どう揉め、どう崩れていったのかを自分の言葉でつかめないまま閉じてしまう、あのモヤモヤです。 この本は、そのあたりを大げさに盛らず、淡々と“構造そのもの”から説明してくれるので腑に落ち方が違います。例えば、中世の始まりを後三条天皇の即位とする理由を、岩波講座に基づく「標準的な見解」として示しつつ、なぜ藤原頼通が外戚になれなかったのかという具体的な事情まで踏み込んでいて、歴史が急に立体的になります。また、武家がいきなり政治を握ったわけではなく、公家・寺家との分業体制の中で、モンゴル襲来のような“例外的な事態”が幕府の力を一気に強めた流れも、日常の延長線上のように理解できます。さらに、宋の文化や貨幣経済が日本をどう変えたのかなど、外からの影響が生活文化や心性にまで染みこんでいく描写がリアルで、単なる出来事の暗記から抜け出せます。 歴史の全体像を「人の行動や利害」で捉え直したい人に刺さる一冊です。自分の中でつながりきらなかった点と点が、変に盛られることなく自然につながっていく感覚がありました。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの50%が集中しています。
読書の順序
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
BookNotion をお使いの方へ
この本の指標は、あなたの本棚でも見られます
このページで見ている読者数・精読度・完走率は、あなた自身の本にも表示できます。BookNotion をお使いなら、下のリンクを開くだけで自分のデータが出ます(ログイン操作は不要です)。
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要









