
本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第五部「女神の化身XI」 (TOブックスラノベ)
香月美夜 and 椎名優
この本について
仕事でも人間関係でも、表に出したい感情をしまい込んでしまうことってありますよね。場を乱さないため、と自分に言い聞かせつつ、本音を抑えるほどちょっと苦しくなるあの感じ。かといって、感情をそのままぶつけるのも違う気がして、どう折り合いをつければいいのか迷うことがあると思います。 今回の『本好きの下剋上 第五部 女神の化身XI』を読んでいて、そんなモヤモヤに意外な角度から触れられた気がしました。貴族が「感情を抑えるよう教育されてきた」という一文は、ただの設定以上に、環境が人のふるまいを形づくる現実の話と重なります。抑えることが悪いわけじゃないけれど、由来を知ることで、今の自分の距離感がちょっと楽になる。その感覚がすごく腑に落ちました。 さらに、誰かに求められたからではなく「ただその人の無事を願う祈り」みたいに、自発的に相手を思う場面が丁寧に描かれていて、気持ちをどう扱うかに悩んでいるときのヒントになります。守りたい気持ちや、信頼を託す場面の重さもあって、人とどう関わるか考えさせられるんですよね。 刺さるのは「感情のコントロールに正解が見えないまま頑張っている人」。物語として楽しみながら、自分の心の扱い方を少しだけ見直せる一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの40%が集中しています。
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