
誰も知らないジブリアニメの世界 (SB新書)
岡田 斗司夫
SBクリエイティブ / 2023-04-05
この本について
仕事でも創作でも、何かを作ったり判断したりするときに、「自分はプロ的に振る舞えているのか、それともただの自己満足なのか…」みたいな迷いが出ることがあります。僕もそこがずっと引っかかっていて、この本を読んだときに、宮崎駿や庵野秀明といった“実在の作り手の変化”を手がかりに、自分の立ち位置を見直す感覚がありました。 面白いのは、作品そのものを語る本というより、「作り手の態度」や「キャラの裏に仕込まれた設計」を読み解くことで、結果的に自分の考え方が整理されるところです。たとえば、キキとジジの“建前と本音の分離”のような演出の仕組みを知ると、自分が日常で抱えている矛盾や弱さも、もう少し丁寧に扱っていいのだと思えます。また、『ポニョ』の宗助の未来が周囲の女性たちに決められていく構造を読むと、「状況をどう受け止めて生きるか」という宮崎駿の視点の変化が、そのまま自分の生活にも重なってきます。 誰かの成功論ではなく、巨匠たちの迷いや試行錯誤を“具体的なシーン”を通して覗けるので、自分の不安も急に特別なものじゃなくなる。本づくりや創作に限らず、「自分の態度が結果を左右している気がするけど、何を変えればいいのかわからない」という人に静かに効く本だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの41%が集中しています。
読書の順序
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