
大人の教養として知りたい すごすぎる日本のアニメ
岡田 斗司夫
KADOKAWA / 2017-12-28
この本について
アニメを好きで見ているはずなのに、「自分は作品の“深さ”を全然拾えてないんじゃないか…」と感じること、けっこうありませんか。物語の壮大さや作り手の意図に触れるたびに、どこか自分の理解が表層で止まっている気がして、モヤモヤしたまま次の作品に進んでしまうあの感じです。僕自身、まさにその繰り返しでした。 この本は、そのモヤモヤを無理に解消するというより、「なるほど、こういう見方もあるのか」と視界がゆるく開ける瞬間をくれます。たとえば、ロードラマやハイドラマの違いを踏まえて『君の名は。』の割り切りを読むと、流行の理由が“感情の流れ”として腹に落ちる。あるいは、『シン・ゴジラ』の会議シーンがなぜ面白いのかを、俳優の“無表情”という演技の縛りから説明されると、作品を見る目が一段深まる。『まどか☆マギカ』や『ナウシカ』に出てくる「祀り」の構造も、作品に潜んでいた感情の正体を照らしてくれます。 どの作品も、作者を神のように扱うのではなく、制作の選択や時代背景を丁寧に読み解いていくので、読後に「もっと気楽に、でもちゃんとアニメを味わいたい」と思えるのがいいところ。自分なりの考え方を育てるとはこういうことか、と静かに納得します。 アニメを“好き”のまま終わらせたくない人に刺さる一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの23%が集中しています。
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