
キーエンス 高付加価値経営の論理 顧客利益最大化のイノベーション (日本経済新聞出版)
延岡健太郎
日経BP / 2023-03-13
この本について
仕事で「結局どこまで踏み込んで提案すべきなのか」と迷うことが多くて、目の前の要望は聞けるけれど、本当に相手に役立っているのかは自信が持てない…そんな時期に読んだ一冊です。機能を並べるだけでは響かない場面が増えてきた中で、相手が何を“したい”のかに寄り添う発想に少し救われました。 この本が効いたのは、まず、顧客のニーズではなく目的に立ち戻る姿勢を徹底している点です。表面上の要望に対して解決策を当てるのではなく、相手企業の利益構造まで一緒に見に行く。そこまで踏み込むことで、相手が気づいていない問題のほうが実は大きい、という現実が腑に落ちました。もう一つは、新商品開発とソリューション営業を切り離さず、現場の観察から得た知識を会社全体で共有する仕組みです。結局、深く見に行かないと価値はつくれない、という当たり前のことを正面から言ってくれる感じがします。 少し視点が変わったのは、「付加価値とは何か」というところを丁寧に言語化してくれた点でした。売価と原価の差分と聞くと単純ですが、そこに“顧客企業の利益向上”という軸を置くと、どの機能を残し、どれを削るのかまで判断できるようになる。自分の提案がどこまで相手の利益に届いているかを見直すきっかけになりました。 プロダクトの価値づくりやBtoBの提案で迷いがちな人ほど、静かに刺さる本だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの24%が集中しています。
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