
小児科医のぼくが伝えたい 最高の子育て (マガジンハウス新書)
高橋孝雄
マガジンハウス / 2018-09-06
この本について
子どもの成長って、どうしてこうも「自分の頑張り次第でなんとかしなきゃ」と力が入ってしまうんでしょうね。背の高さ、運動の得手不得手、気質の違い……頭では「個性」と思いたいのに、つい他の子と比べてしまう。僕自身もそうで、親としての影響力を過大評価しては落ち込む、の繰り返しでした。 この本が少し風向きを変えてくれたのは、「遺伝子には守る部分と揺れる部分がある」という視点でした。どうにもならない部分を知ることで、逆に親が介入すべきところがシンプルになるんです。たとえば、運動が苦手な子を無理にスポーツ万能にする必要はないし、背の高さや体質に気休めの言葉を乗せなくてもいい。生まれ持った特徴を前提にしたうえで、環境や習慣でゆるやかに変わっていく部分にだけ、長くつきあっていけばいいのだと気づきました。 もうひとつ救われたのは、「子どもには本来、どんな環境でも育つ力が備わっている」というメッセージです。やんちゃな男の子に振り回されて疲れても、それはただの“そういう遺伝子”の仕事。読み書きが苦手なら、道具を変えてアプローチすればいい。子どもの底力を信じながら、親が全部を背負いすぎない育て方があるんだと思えました。 「どう育てるか以前に、そもそも何が変えられて何が変えられないのか」を整理したい人には、とても静かに効く一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの47%が集中しています。
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