
死ぬまで生きる日記
土門蘭
太田出版 / 2023-04-20
この本について
なんとなく生きづらい日が続くと、「直さなきゃ」「もっと変わらなきゃ」と思いがちですよね。感情に振り回されるのが苦手で、つい原因探しや改善に走ってしまう。でも、がんばればがんばるほど息が詰まる瞬間ってあると思います。僕自身も同じで、気づけば“今の自分”をずっと否定していたりします。 『死ぬまで生きる日記』は、そういう時に急に背中を押すタイプの本ではありません。むしろ「そのままでいい」と言われて、最初は戸惑うような方向から視点をそっと動かしてくれます。問題を解決しようとしない練習や、感情をただ受け入れる感覚。螺旋状に変化していく人間のペースを前提にしているから、焦りを煽られません。そして、「今日のいいこと」を書き留めるような小さな行為が、幸せを認識するための手触りとして効いてくる。読者が抜き出しているのも、まさにその“ゆるやかな再解釈”の部分が多い印象です。 特に、幸せが怖い、変わらない自分に落ち込む、過去の意味づけに詰まっている、そんな人には静かに効くと思います。劇的な変化ではなく、じわじわと胸の奥の重さがゆるむ感じに近いかもしれません。僕も読みながら、「ああ、問題って解決しようとするから問題になるのか」と、少しだけ呼吸が深くなりました。そんなふうに、自分のペースで立ち止まれる本です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの18%が集中しています。
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