
学歴狂の詩 (集英社ノンフィクション)
佐川恭一
累計読者数11
平均ハイライト数 19.3件/人
star総合評価 61/100
start序盤集中型
この本について
受験や仕事で成果が数字で並べられると、自分までラベルで測られているような感覚になりますよね。人より上か下かみたいな視点ばかりが頭にこびりついて、本当は何に悩んでいるのか、自分でもわからなくなる時があります。僕もその沼にずっと足を取られてきた側なので、この本の削れたような実感にはかなり救われました。 『学歴狂の詩』が効くのは、まず「競争の物差しに自分を合わせにいくクセ」に一度立ち止まらせてくれるところです。著者の学校内ヒエラルキーの描写は笑えるのに、同時に、自分もどこかで同じゲームに巻き込まれていたことを認めざるを得ません。また、努力や才能を“きれいごと”として扱わず、方向性や限界の感覚まで含めて語ってくれるので、妙な罪悪感を抱かなくて済むのも大きいです。さらに、何かに本気になれない苦しさや、逆に「選ばされているような熱狂」の正体まで踏み込んでいて、生き方そのものの揺れをそのまま肯定してくれます。 数字や肩書の前にいつも自分が縮こまってしまう人には、とても静かに歯止めをかけてくれる一冊だと思います。
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出版社による紹介
あまりの面白さに一気読み! 受験生も、かつて受験生だった人も、 みんな読むべき異形の青春記。 ――森見登美彦さん(京大卒小説家) ものすごくキモくて、ありえないほど懐かしい。 ――ベテランちさん(東大医学部YouTuber) なぜ我々は〈学歴〉に囚われるのか? 京大卒エリートから転落した奇才が放つ、笑いと狂気の学歴ノンフィクション! ========== がくれき-きょう【学歴狂】 〔名〕東大文一原理主義者、数学ブンブン丸、極限坊主、非リア王など、 偏差値や大学名に異様な執念を持つ人間たち。 ========== 【目次】 第1章 〈田舎の神童〉の作り方 第2章 「こんなんもう手の運動やん」とつぶやいた〈天才〉濱慎平 第3章 〈東大文一原理主義者〉内山とスーパー学歴タイム 第4章 〈伝説の英語教師〉宮坂の恐怖政治 第5章 〈努力界の巨匠〉菅井が教えてくれたもの 第6章ノートにappleと延々書き続ける〈大物受験生〉永森 第7章京大生のヌルすぎる就職活動 第8章佐川恭一以来の神童と呼ばれる〈後継者〉国崎くん 第9章 〈二浪のアニオタ〉柴原が深淵をつづった詩集 第10章 〈数学ブンブン丸〉片平のあまりに危険な戦法 第11章神戸大学志望を貫いた〈足るを知る男〉本田 第12章 「二十時間勉強法」ですべてを突破した〈極限坊主〉野々宮 第13章 〈別次元の頭脳〉で学問の面白さを教えてくれた中村さん 第14章 『ルックバック』で思い出す〈神童覚醒前夜の親友〉大城 第15章マウント柔術の使い手〈非リア王〉遠藤 第16章京大卒無職〈哲人王〉栗山 おわりに
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