
教養としての「金利」
田渕直也
日本実業出版社 / 2023-04-18
この本について
お金まわりのニュースって、なんとなく気になるのに「結局どういう仕組みで動いてるんだっけ…?」と途中で迷子になることが多いです。僕も、マイナス金利とか国債の価格とか耳には入るのに、自分の生活とどうつながっているのかがずっとぼんやりしていました。 この本が良かったのは、金利を“ひとつの数字”としてではなく、世の中を動かす仕組みとして見直せたところです。預金者としての銀行、銀行を監督する日銀、その日銀が国債や金融市場とどうつながっているのかが線でつながる感じがありました。とくに、マイナス金利が「誰が誰に払っている金利なのか」をきちんと分解してくれた部分は、ニュースを見るときの引っかかりがだいぶ減りました。 もうひとつ大きかったのは、債券の価格が“満期に向かって100円に近づいていく”という仕組みを知ったことで、価格変動を必要以上に怖がらなくなったことです。債券や国債がなぜ安全資産と呼ばれるのか、セカンダリーマーケットが発行体にどう影響するのか、といった話も現実の動きと結びついて理解できました。 「ニュースの意味を自分の言葉で整理できるようになりたい人」に向いている一冊です。読み終わったあと、金利という言葉が以前よりも具体的に“働き”として見えるようになると思います。
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