
首都防衛 (講談社現代新書)
宮地美陽子
講談社 / 2023-08-23
この本について
日々の仕事でも、家庭でも、「いざという時に自分はちゃんと動けるのか」と不安になることがあります。経験が足りないとか、判断が遅いとか、つい自分を責めがちですが、実際の現場で求められるのはもっと別の視点なんだろうな、と感じる場面が増えてきました。 『首都防衛』を読んで刺さったのは、危機管理のプロたちが語る姿勢が、災害の話にとどまらず、日常の判断にもそのまま通じるところです。例えば、原田危機管理監が言う「ボールを抱え込まない」「チームで動く」という姿勢。忙しさのあまり自分一人で何とかしようとして、結局遅れたり疲弊したり…そんな経験がある人には、かなり響くはずです。また、立木教授の「頼まれるのを待たず、相手の状況に寄り添って動く」という言葉も、災害ボランティアだけでなく、仕事の場でもそのまま実践できる考え方でした。 もちろん本書の中心は、首都直下地震をどう防ぎ、どう乗り越えるかという大きなテーマです。過去の被害の具体的な描写を読むと、備えの必要性が急に自分ごととして迫ってきます。ただ同時に、「完璧な備えは無理でも、動き方の基準は持てる」という現実的な力をくれる本でもありました。 自分の判断に迷いがちな人や、責任を背負い込みやすい人に、静かに効いてくる一冊だと思います。
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多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの33%が集中しています。
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