
悪気のないその一言が、職場の一体感を奪っている
沢渡あまね
日本能率協会マネジメントセンター / 2023-08-26
この本について
職場で「なんでこんなに話が通じないんだろう」「報告してと言われるのに、いざ話すとまともに取り合ってもらえない」みたいな、小さなひっかかりが積み重なることってありませんか。自分もそこにずっとモヤモヤしてきた側で、しかも原因が言葉より“プロセス”にあると気づくまでにけっこう時間がかかりました。 この本は、まさにその“景色のズレ”に光を当ててくれます。たとえば、上司は丁寧に振る舞っているつもりでも、判断に2〜3週間かかれば現場は「信頼されてないのかな」と受け取ってしまうこと。あるいは、報告しろと言いながら否定的に返されれば、メンバーが相談を避けるようになること。問題は個人の性格よりも、上下のあいだに段差ができてしまう構造にあるんだと腑に落ちます。 読んでいて、自分ができる一歩はすごく地味だけど明確でした。まずはチャットなどで“流れ”を残すこと。ホワイトボードでもいいから、判断の前提や気づきを共有していくこと。そして、報告を受けたら内容より先に「ありがとう」を返すこと。これだけで、相手が感じる壁が少し薄くなるんだと思います。 組織のムードを変えるなんて大げさに考えなくてよくて、「すれ違いを減らしたい人」に静かに効く本です。自分と相手の見えている景色が違うかもしれない、という前提を持つだけで、明日の会話がちょっと軽くなるはずです。
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