
店は客のためにあり 店員とともに栄え 店主とともに滅びる――倉本長治の商人学
笹井 清範 and 柳井 正
プレジデント社 / 202309
この本について
仕事でも現場でも、人のせいにしたくなる瞬間ってありますよね。売れない理由を環境に求めたり、部下の成長が止まると「最近の若い人は」と言いたくなったり。でも心のどこかで、自分の在り方のほうが問われている気がする…そんなモヤモヤを抱えたまま日々を回してしまうことがあると思います。 この本は、その感覚をごまかさずに見つめ直すきっかけになります。従業員は“コスト”ではなく、商いを一緒に歩く仲間だという話。良い店員を育てたければ、まず自分が良い店主である必要があるという視点。そして原理原則を踏まえたうえで革新し続ける姿勢が、最終的に店も人も育てていくという考え方。どれもきれいごとではなく、日々の現場での行動に落とせる話ばかりでした。 特に心に残ったのは、「学ぶ」は「真似る」から始まるという一節です。真似から入って、やがて自分のやり方に昇華していく。その過程を“愛”を持って従業員と共有することこそ、商売の醍醐味なんだと感じました。 自分の仕事が誰のためにあるのか、もう一度落ち着いて確かめたい人に刺さる一冊です。
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