
酒ビジネス
髙橋理人
クロスメディア・パブリッシング(インプレス) / 2024-10-25
この本について
日本酒って好きなんだけど、「なんとなく雰囲気で飲んでるだけで、実は何も知らないな…」みたいなモヤモヤを抱えている人、多いと思います。味の違いも産地の違いも聞いたことはあるけれど、説明しようとすると途端に言葉が出てこない、みたいなやつです。僕もまさにそのタイプでした。 この本が面白いのは、日本酒を“文化”や“雰囲気”ではなく、素材と技術と歴史の積み重ねとして教えてくれるところです。麹菌がそもそも日本の気候だからこそ成立しているとか、硬水と軟水で味の方向性が変わる理由とか、精米歩合が下がると途方もない時間がかかるとか、どれも知る前と後でお酒の見え方が変わります。たとえば「灘の酒が力強いのは水のミネラル量のせい」という話を知っただけで、次に飲むときの観察ポイントが自然と増えるんですよね。 そして、こういう背景を知ると、ただ「好き」だけで終わらず、選ぶ理由や語れる視点が少しずつ増えていきます。外硬内軟の米がどうして大事なのか、なぜ海外産はSAKEと呼ばれるのか…そういう一つひとつの“仕組み”が、自分の中で腑に落ちる感覚があります。 日本酒をもっと楽しみたいけれど、専門用語だけが先行する世界にちょっと構えてしまう人に刺さる一冊だと思います。知識というより、飲む時間に少し深みが出るタイプの本です。
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