
ATTENTION SPAN(アテンション・スパン) デジタル時代の「集中力」の科学 (日本経済新聞出版)
グロリア・マーク and 依田卓巳
日経BP / 2024-03-27
この本について
気づけばスマホを開いていて、さっきまで何をしようとしていたのか思い出せない。タスクが細切れになって、夕方にはもう頭がカラカラ。自分でも「集中したい気持ちはあるのに、気持ちが勝手に流される感じ」がずっと残っていました。 『ATTENTION SPAN』は、そんな“自分の内側から勝手に生まれる気の散り方”を丁寧に説明してくれる本でした。外からの通知だけじゃなく、ちょっとした思いつきや社会的なつながりへの欲求だけで人がどれだけ注意を奪われるのか。そして、集中はオンかオフではなく、揺れ動くグラデーションだという視点が入ると、自分のリズムの整え方が現実的に見えてきます。休憩の入れ方を変えるだけで午後のバテ方が違ったり、メールを開く時間をずらすだけで思考の芯が保てたり、すぐ試せる工夫が多いのもありがたいところでした。 個人的にいちばん効いたのは、「疲れていると実行機能が誘惑に負けやすい」という説明です。意志が弱いんじゃなくて、単純にリソースが尽きていただけなんだと腑に落ちると、スケジュールの組み方も少し優しくなります。 スマホとの距離感にずっとモヤモヤを抱えている人、気づくと一日が断片化しているように感じる人には、かなり刺さると思います。自分の集中を“叱る”んじゃなくて、“整える”ほうにゆっくり方向転換するための一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの35%が集中しています。
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