
トラウマからの回復
生野 信弘
扶桑社 / 2024-05-30
この本について
人付き合いの場面で急に心が固まったり、ちょっとした一言に必要以上に揺れることってありますよね。自分でも理由が分からないまま落ち込んだり、感情のスイッチが勝手に入ってしまう感じ。僕もずっと「これは性格の問題なのか」と思っていたのですが、この本を読んで、実は身体や神経の反応として説明できる部分があると知ってかなり視界が変わりました。 特に、過去の記憶が「箱」のように心の奥に分断されて残り、何かの拍子に蓋が開くことで今の出来事とは関係のない感情が湧き上がる仕組みの話は、自分の体験と重なるところが多かったです。また、感情の爆発や人間関係の極端さが、意志の弱さではなく、自律神経が振り切れた状態から来るという説明も腑に落ちました。さらに印象に残ったのは、「自分が自分の親になる」という視点で、幼かった自分の気持ちに丁寧に触れていくプロセス。これは精神論ではなく、時間軸を整理していく実践的な方法として描かれていて、無理なく試せるものでした。 過去の影響が今の自分にどう残っているのかを知りたい人や、理由の分からない自己否定や対人不安に心当たりがある人には、静かに効いてくる一冊だと思います。
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