
弱い円の正体 仮面の黒字国・日本 (日経プレミアシリーズ)
唐鎌大輔
日経BP / 2024-07-10
この本について
最近、円安のニュースを見るたびに「結局、金利だけ見てればいいのか」「日本の何が変わったんだろう」と考え込むことが増えました。数字は追っているつもりなのに、どうも腑に落ちない。そんなモヤモヤを少し整理してくれたのが、この本でした。 読んでみて一番ハッとしたのは、為替が金利じゃなく需給で動いている場面が増えているという指摘です。米金利が下がれば円高、という昔の感覚だけでは説明できない背景が、国際収支の構造変化として淡々と描かれていきます。また、「成熟した債権国」になった日本が、財ではなく過去の投資の回収で外貨を稼ぐ段階に移ったという視点も、自分の中の古い理解を更新してくれました。 さらに、サービス収支やデジタル赤字の話は、普段の生活からは見えにくいのに、為替需給にじわじわ効いてくる部分として妙に実感がありました。研究開発が海外に流れていたり、家計の投資意欲が外貨に向かいやすい構造があったり、個人の行動と大きな為替の流れがつながっていく感じがあります。 円安に関する情報が増えすぎて、何を信じていいか分からなくなっている人ほど、この本の落ち着いた視点は効くと思います。結論を急がず、長い時間軸で「日本の何が変わっているのか」を見たい人に向く一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの17%が集中しています。
読書の順序
この本の前に読まれた本
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt
日本銀行 我が国に迫る危機 (講談社現代新書)
河村小百合

超インフレ時代の「お金の守り方」 円安ドル高はここまで進む (PHPビジネス新書)
藤巻 健史

「エブリシング・バブル」リスクの深層 日本経済復活のシナリオ (講談社+α新書)
エミン・ユルマズ and 永濱利廣

戦後経済史は嘘ばかり 日本の未来を読み解く正しい視点 PHP新書
高橋 洋一

いちばんやさしい為替の教本 人気講師が教える実務で使える通貨と経済のしくみ 「いちばんやさしい教本」シリーズ
神田卓也
書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
BookNotion をお使いの方へ
この本の指標は、あなたの本棚でも見られます
このページで見ている読者数・精読度・完走率は、あなた自身の本にも表示できます。BookNotion をお使いなら、下のリンクを開くだけで自分のデータが出ます(ログイン操作は不要です)。
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要
