
事業構想を「書く」 ビジネスモデルを可視化し新規事業開発を加速させるフレームワーク
堀 雅彦
翔泳社 / 2024-10-23
この本について
新規事業を考えていると、途中で「いま何に迷っているのか」すら分からなくなる瞬間がありませんか。顧客像も競合も曖昧、数字の見立てもふわっとしていて、チームの会話もどこか噛み合わない。自分も何度もその状態に陥り、毎回同じところで足が止まっていました。 この本は、そうした“迷子ポイント”の正体をひとつずつ言語化してくれるところがありがたいです。特に、ビジネスモデルを「コンセプト」「戦略」「利益モデル」に分けて書くVDSの考え方は、アイデアを整理するというより、思考の抜け漏れを炙り出してくれる感覚に近いです。また、収益性の4つの階層を使って、自分の事業のヘビーコストがどこにあるのかを見抜けるようになると、単価なのか客数なのか、どこにテコ入れすべきかが急にクリアになります。さらに、顧客の3階層や競合の4レベルの話は、何となく市場を眺めていた自分の視点を強制的に整えてくれるので、検討の甘さが露骨に見えるようになります。 派手な「成功法則」が書かれているわけではありませんが、書くことで仮説形成迷子と検証迷子を防ぐというスタンスは、実務の現場とすごく相性がいいなと感じました。特に「事業の成長ストーリーをどう描くか」でいつも手が止まる人には、長い伴走者のように働いてくれる一冊だと思います。 新規事業の検討がいつも途中でぐちゃっとしてしまう人に、静かに効く本です。
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