
「あたりまえ」のつくり方 ——ビジネスパーソンのための新しいPRの教科書
嶋浩一郎
この本について
仕事で何かを広めたいとき、広告ほど強い武器はないのに、どうして思ったように届かないんだろう…と悩むことがあります。相手によって言うことを変えるのも違う気がするし、でも一枚岩じゃない社会に向けて何かを伝えるのは想像以上に難しい。僕もずっとこのあたりで手が止まっていました。 この本は、PRを「新しいあたりまえを社会に根づかせるための合意形成の技術」として捉え直していて、読んでいると、自分が勝手に“市場”に閉じこもっていたことに気づかされます。特に刺さったのは、第三者を頼り、複数のステークホルダーを巻き込み、対話を続けるという原則が、単なる手法ではなく“姿勢”そのものだという点。相手と握れるポイントを探すことや、社会視点で自社の立ち位置を見立て直すことは、すぐにでも現場で試せる感触があります。 さらに、ナラティブや社会記号といった概念が具体例とセットで出てくるので、「人は自分の欲望を自覚していない」「だからこそ、語られる存在になる必要がある」という説明が腹落ちしやすい。情報発信というより、社会との関係づくりなんだと見えるようになります。 広報やマーケの肩書きに関係なく、「自分の仕事をどう社会に位置づけるか」で悩んでいる人に刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第7章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの17%が集中しています。
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