
嶋浩一郎のアイデアのつくり方 (ディスカヴァー携書)
嶋浩一郎
ディスカヴァー・トゥエンティワン / 2007-02-25
この本について
情報を集めても、すぐに役に立つ形にならなかったり、ノートをきれいにまとめようとするほど手が止まったり。そんなモヤモヤをずっと抱えてきた身として、この本の「混沌のまま抱えておく」姿勢にはかなり救われました。ちゃんと分類できない自分を責めるより、その雑多さごと使ってしまえばいいのかもしれない、と思わせてくれます。 特に響いたのは、情報をいったん二軍ノートに放り込んで一ヶ月寝かせるという考え方です。書いた直後は何となく面白かったはずなのに、後から読み返すと「なんでこれを書いたんだっけ?」となるあの感じ。実はそこで思い直すプロセスこそが、記憶のつながりを強くしてくれる。ノート術というより、思考の自然な発酵を許すための仕組みに近いんですよね。 もうひとつは、情報を最初からきれいに分類しようとしないこと。ファイルにラベルを貼った瞬間に情報が“死ぬ”という表現が妙にリアルで、私自身、ラベル付けにこだわるほど発想が固まっていく実感があります。雑多なまま机の周りに積んでおくとか、気が向いたときに書き写すとか、あえて意図的にカオスをつくる。そこで関係なさそうなもの同士がつながって、新しい視点がぽろっと出てくる瞬間があるんですよね。 アイデアに行き詰まりやすい人や、情報を集めても活かしきれないと感じている人には、かなり刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの24%が集中しています。
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