
The参謀 歴史に学ぶ起業家のための経営術
松本隆宏
この本について
仕事の判断を一人で抱え込んでしまって、どこかで「これ、誰かと一緒に考えられたら楽なのに」と思う瞬間ってありませんか。専門家に相談しても部分的な答えしか返ってこなくて、全体を見渡した判断ができていない気がする。僕自身もそういうモヤモヤを長いあいだ抱えていました。 『The参謀』を読んで刺さったのは、「結局のところ、経営者が迷うのは“相談すべき相手に相談できていないから”だ」という視点でした。著者は、さまざまな専門家がいても彼らは横でつながっておらず、全体を交通整理する存在が不在だと指摘します。ここで言う“参謀”は、野球のヘッドコーチのように全体を見渡し、あなたの目標に向けて軌道を定点観測してくれるゼネラリスト。必要なときに必要な専門家をつなぎ、余計な判断疲れを減らしてくれる存在です。 特に心に残ったのは、「一を尋ねて十を返す人に出会えるかで、成長スピードはまるで変わる」という部分でした。自分だけでなんとかしようとするより、経験値の高い第三者に素直に意見を求められるほうが、結果として自分の判断力が磨かれていく。怒りやイライラを感じる場面でさえ、「自分に足りない部分を得る機会」と捉え直す姿勢が、確かに経営の土台を強くするんだろうなと腑に落ちました。 自分にしかできない仕事に集中したいのに、判断の渋滞が起きている人。そんな方には、この本の“参謀”という概念がひとつの手がかりになると思います。
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