
ビジネスパーソンのための使える行動経済学~ナッジ理論で人と組織が変わる
竹林正樹
翔泳社 / 2021-09-13
この本について
なんとなく日々の判断に自信が持てないときってありますよね。あの場面でなぜあんな反応をしてしまったのか、と後から考えてモヤモヤしたり、職場での意思決定がどうも噛み合わなかったり。自分の性格の問題なのか、単に気分だったのか、理由がつかめずに引きずってしまうことも多いと思います。僕もよくあります。 この本を読んでいたら、その「理由がわからない不調」の正体が、認知バイアスというクセだと腹落ちしてきました。例えば、恥ずかしいTシャツの話。自分が気にしているほど他人は見ていない、という事実は、仕事の場面でもかなり効きます。余計な遠慮や不安で動けないときに、一歩踏み出しやすくなる感覚があります。また、初頭バイアスや現在バイアスのような“人が判断を誤りやすいタイミング”を知っておくと、上司への提案の出し方や、逆に自分が焦って判断しそうな瞬間をうまく避けられるようになってきます。 さらにありがたいのは、ただ「人はバイアスだらけです」と言うだけで終わらないところです。スライドを白黒・大きめの文字にする理由や、怒りが湧いたときに「自己奉仕バイアスかもしれない」と一度止まる習慣など、すぐ日常に組み込める小さな工夫が多いんです。大げさな改革ではなく、ナッジのように“軽く後押しする仕組み”をどう作るかに視点を向けてくれます。 自分も他人もつい偏る前提で仕事をしていきたい人に合う一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの22%が集中しています。
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