
いっきに学び直す世界史 第1巻【西洋史/古代・中世】: 〈世界の原点を学ぶ教養編〉
大久間 慶四郎, 山岸 良二, 佐藤 優, 豊田 一穂, 鈴木 円, and 山岸 良二
この本について
仕事や日常のニュースを見ていて、「そもそも今の価値観っていつから始まったんだろう」とか、「グローバル化って本当に普遍なの?」みたいな小さな違和感が積み重なることはありませんか。僕自身、いま目の前の混乱を“現代だけの問題”として捉えようとしては行き詰まり、もう少し長いスパンで物事を見たいと思うようになりました。 この本は、そんなときの視野の拡張にかなり役立ちました。人類がまだ狩猟採集で暮らしていた頃から、都市や文明が生まれ、宗教や法が社会を支えるようになるまでの変化を、淡々と積み上げてくれるんです。例えば、中世ヨーロッパを形づくった「ヘブライズム・ヘレニズム・ラティニズム」の三つ巴は、いまの政治や社会の「当たり前」の奥にまだ残っていること。そして、グローバルサウスの価値観が「ノース」とはそもそも前提から違うという指摘も、いまのニュースを見るときの焦点を一段ずらしてくれます。 こういう“前提の違い”が積み重なった結果として現在がある、と理解できるだけで、目の前の混乱を「いまだけの異常」とは感じにくくなりました。長い時間軸に身を置くと、不安が消えるわけではないけれど、呼吸が少しだけ深くなる。そんな読み心地です。 歴史を暗記ではなく、“価値観の源流”として捉え直したい人に刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第8章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの25%が集中しています。
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