男性学入門~そもそも男って何だっけ?~ (光文社新書)

男性学入門~そもそも男って何だっけ?~ (光文社新書)

周司 あきら

光文社 / 2025-05-21

累計読者数2
平均ハイライト数 4件/人
star総合評価 30/100
start序盤集中型

この本について

最近、「男らしさって結局なんなんだろう」とぼんやり考える場面が増えている人、多い気がします。強くあれと言われてもピンとこないし、逆に弱さを受け入れようとすると、それすら“新しい正解”に乗っかっているだけじゃないか、と妙な居心地の悪さが出てくる。自分はどこに立てばいいのか分からないまま、日常だけが進んでいく感じです。 『男性学入門』は、その混乱を無理に整理しようとはしません。むしろ、「そもそも男らしさって歴史的にこんなに揺れてきたんだよ」と、足元のぐらつきをそのまま見せてくる本です。例えば、同性愛という概念そのものが実は150年ほどの歴史しかないことや、男らしさに紐づけられてきた要素が相反するものだらけだったことなど、「今の規範のほうがむしろ特殊なのでは」と思わせる視点が続きます。それだけで、自分の感覚が変に間違っているわけじゃないんだと少し落ち着きます。 また、男性の“達成”や“強さ”が競争やマウンティングとして働きやすい構造にも丁寧に触れています。弱さを受け入れることすらパフォーマンス化する流れを見れば、「じゃあ自分はどうしたいんだろう」と、社会の枠組みとは別の場所で考える余白が生まれます。周囲に無謀な行動をしてしまう男性がいるときにどう向き合うか、という現実的な示唆もあって、仕事や日常で思い当たる場面は多いはずです。 「男らしさの言葉に振り回されている自覚はあるけど、何をどう見直せばいいか分からない」という人にほど静かに効く本だと思います。

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出版社による紹介

人は男に生まれるのではない。男を「させられている」のだ。つくられる「男性の当たり前」を考えるための最初の一冊。
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