新しいリベラル ――大規模調査から見えてきた「隠れた多数派」 (ちくま新書)

新しいリベラル ――大規模調査から見えてきた「隠れた多数派」 (ちくま新書)

橋本努 and 金澤悠介

累計読者数7
平均ハイライト数 9.1件/人
star総合評価 44/100
start序盤集中型

この本について

政治について考えるとき、「リベラルって結局どこを目指してるんだろう」とか、「自分の感覚と世の中の分類がズレてる気がする」と感じることがあると思います。ニュースを見ても、対立の枠組みばかりが前に出てきて、自分の立ち位置がよく分からなくなるあの感じです。僕自身、そのモヤモヤがずっと抜けなかったのですが、この本はその霧を少し晴らしてくれました。 特徴的なのは、理念やスローガンではなく、実際の大規模調査をもとに「いまリベラルと呼ばれている人たちは何を重視しているのか」を細かく描いているところです。例えば、政府の支出を「消費」と「投資」に分けて、その組み合わせで4つのタイプを整理している部分は、自分がどこに共感しているのかを具体的に考える手がかりになります。また、環境技術への投資や将来世代への「受益者が見えない投資」の議論など、普段の政治ニュースでは拾いきれない視点が入っていて、単純な左右の軸では説明できない現実が見えてきます。 読みながら思ったのは、「自分の価値観はリベラルか保守か」ではなく、「どういう未来への投資なら納得できるのか」を問い直す本なんだということです。特に、社会的投資国家の考え方が自分の生活実感とどうつながるのかを知りたい人にはしっくり来るはずです。 政治の分類に違和感を持っている人、あるいは自分の立場を言語化したい人に向いている一冊だと思います。

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