
ゾンビ化する社会 生きづらい時代をサバイブする (角川書店単行本)
中野 信子 and 岡本 健
KADOKAWA / 2025-07-30
この本について
最近、社会の空気に振り回されているような感覚が強くなっていませんか。頑張っても報われる感じが薄かったり、「失敗したら終わり」と言われ続けて身動きが取りにくかったり。知らないうちに、誰かが決めた基準に従うだけになっている気がして、自分の判断がどこにあるのか見えなくなる瞬間があります。 『ゾンビ化する社会』は、そんなモヤモヤを「気のせいじゃない」と言語化してくれる本でした。たとえば、ノンシーボ効果の話。呪いのような“思い込み”が身体にまで影響するという例が出てきますが、これがそのまま社会の空気にも当てはまるんですよね。「失敗したら終わりだぞ」という言葉が、実際に人生の選択を狭めてしまう仕組みとして説明されていく。自分が感じていた圧の正体に、ようやく手が届く感じがありました。 さらに、ゾンビやデスゲーム、異世界転生がなぜここまで人気を持つのかが、社会の変化と重ねながら語られていきます。「考えることが多すぎる現代で、単純化された世界に惹かれてしまう」という指摘は、娯楽の好みすらも社会の空気とつながっていることを教えてくれました。単にコンテンツの解説ではなく、「なぜ自分はこう感じるのか」を回収してくれる感覚があります。 いまの社会の息苦しさを、ただ耐えるだけじゃなく、一歩引いて見たい人に刺さる本だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第9章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの34%が集中しています。
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