奪われた集中力――もう一度〝じっくり〟考えるための方法

奪われた集中力――もう一度〝じっくり〟考えるための方法

ヨハン・ハリ and 福井昌子

累計読者数15
平均ハイライト数 41.4件/人
star総合評価 83/100
start序盤集中型

この本について

最近、文章を読んでいてもすぐ別のことが気になったり、人と話していても相手の気持ちを想像する余裕がなくなったりしませんか。自分でも気づかないうちに、世界の見え方が少しずつ「断片化」している感じ。僕もずっとその感覚をひきずっていました。 この本が効いたのは、「集中できない自分を責める話」ではなく、そもそも今の環境でまとまった注意を保つこと自体がどれだけ難しいかを、落ち着いた視点で示してくれたところです。一文ずつ追う行為そのものの価値とか、小説を読むことが他人の内側を想像する練習になっていることとか、忘れていた当たり前を思い出させてくれるんですよね。スマホを握ったままでは共感が入り込む余地すらなくなる、という指摘はかなり刺さりました。 読書に限らず、何かにじっくり向き合った時間が人生の質を決める、という考え方も、焦りがちな毎日に少しブレーキをかけてくれます。環境のほうを調整する工夫や、切り替えのコストがどれほど積み重なるかといった話も、今日から静かに効いてくるタイプの示唆でした。 「最近、注意が散りっぱなしだな」と感じている人にはとくに合うと思います。焦らずに読むほど、ゆっくり自分の感覚が戻ってくるような一冊でした。

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