
大前研一 日本の論点2026-27
大前 研一
President Inc / 2025-11-28
この本について
ニュースを追っていても、世界がどこへ向かっているのか自分の頭で整理しきれないことってあります。アメリカ情勢や日本の農政、エネルギー、安全保障…。どれも大事だとわかっていても、断片的な情報のままだと「結局、日本は何を選ぶべきなのか」が見えづらいままなんですよね。僕もずっとそのモヤモヤを抱えていました。 この本が良かったのは、耳にしたことはあるけど深く理解できていなかったテーマを、生活レベルにまで落として考えられる視点をくれたところです。たとえば、食料自給率が低いと言われても「なんとなく危なそう」くらいで止まりがちなところを、農家の平均年齢や燃料依存の現実まで踏み込んで説明してくれる。読むほど「仮に輸入が止まったら何が起こるか」を自分の目で想像できるようになります。アメリカ政治についても、インフレで誰が得をし誰が苦しくなるのか、具体的な数字で語られていて、自分の生活と地続きの話なんだと腹落ちしました。 派手な刺激よりも、淡々と状況を積み上げたうえで「じゃあ日本はどうするべきか」を考える材料がほしい人に向いている一冊です。未来を悲観したいわけじゃないけれど、今の延長線にどんな現実があるのかは知っておきたい──そんな感覚の人には特に刺さると思います。
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