
日本防衛論 グローバル・リスクと国民の選択 (角川SSC新書)
中野 剛志
KADOKAWA / 2013-01-10
この本について
最近、「ニュースを追っても全体像がつかめない」「日本の政策議論って何を基準に判断すればいいのか」といったモヤモヤを抱えている人、多いんじゃないでしょうか。自分も同じで、エネルギーや経済の話を聞くたびに、目先の賛否より“そもそも世界がどう動いているのか”が分からないまま判断していた気がします。 この本は、そういう手触りのない不安を、具体的な構造として見える形にしてくれました。たとえば、グローバル化が覇権国の地位を相対的に下げていく仕組みや、スクリューフレーションがなぜ日本の生活をじわじわ苦しくするのか。さらに、原発停止がロシアの利害にどう影響し、日本のエネルギー政策が海外勢力の思惑に巻き込まれうるのか。自分ごととして考えざるを得ない論点が、淡々と積み重ねられています。 読みながら感じたのは、「政策の賛否」よりも、その背後にあるリスク構造を理解するだけで、日々のニュースとの距離感が変わるということです。完璧な答えはないけれど、判断の軸は確かに太くなる。これは、国際情勢に置いていかれている気がする人に刺さる一冊だと思います。 自分と同じように、世界の変化に不安を抱えているけれど、煽り抜きで現実を整理したい人には、静かに効きます。
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