
日本の論点2016~17
大前 研一
President Inc / 2015-11-19
この本について
最近、「このままの日本で本当に大丈夫なんだろうか」とか、「ニュースを見ても背景がつかめず、判断がぶれる」とか、そんなモヤモヤを抱えることが増えました。自分の将来とかお金のことを考えるほど、不安が増えるだけで具体的な行動にはつながらない。そんなときに読んだのが『日本の論点2016〜17』でした。 この本が効いたのは、派手なスローガンではなく、制度や構造の“仕組み”のほうを淡々と示してくれるところです。たとえば、容積率が国の一律基準になっているのは日本くらいで、それが都市の価値や生活のしづらさにどう影響しているのか。年金や国債の運用も、国民のためというより政治判断の“都合”で動いている現実。農業の競争力が弱いと言われる裏側には、補助金や相続税のルールが働いていること。こういう視点を持つだけで、ニュースの見え方がだいぶ変わりました。 もちろん、この本を読めば未来が開ける、なんてことは言いません。ただ、判断軸が一本手に入ると、無駄に不安を抱えずにすむ場面が増えるのはたしかで、自分の行動にも落とし込みやすくなる感覚があります。特に「社会の変化を肌で感じるのに、理由がつかめない」と悩んでいる人には刺さると思います。 いまの日本の立ち位置を、感情抜きで一度整理したいときに、ちょうどいい本でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの55%が集中しています。
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