
日本の論点2025-26
大前 研一
President Inc / 2024-12-12
この本について
政治や経済のニュースを見ても、結局「何が本質なのか」がつかみきれず、ただ流されているような感じが続く時があります。株価が上がったと言われても喜んでいいのか分からないし、観光地の混雑問題も誰がどうすれば解決するのか見えにくい。そんなモヤモヤを前に、判断の軸をどう持てばいいのか、自分でもよく迷います。 『日本の論点2025-26』を読んでいて救われたのは、表面的な議論ではなく、背景の構造を淡々と説明してくれるところでした。たとえば、日経平均株価という“物差し”自体がどれだけ恣意的にできているのかを知ると、短期的な株価の上下に気持ちを振り回されなくなります。また、オーバーツーリズムの問題も「二重価格」や黒幕で遮るといった対症療法ではなく、アンダーツーリズムのような根本からの視点転換を提示してくれるのがありがたい。政治の話も、一見複雑に見えて「名宰相はやることを一つに絞る」という具体的な例があることで、判断の基準がぐっと明確になります。 情報が多すぎる時代に、自分の頭で考える出発点が欲しい人にはかなり刺さる本だと思います。専門用語に振り回されず、現実の出来事をどう整理して見ていけばいいのか、その“向き合い方”を整えてくれる一冊でした。
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