
日本の未来を考えよう
出口治明
クロスメディア・パブリッシング(インプレス) / 2015-08-25
この本について
政治や経済の話って、どうしても「結局なにを信じればいいんだろう…」というモヤモヤがつきまといますよね。誰かの強い主張を聞いても腑に落ちず、逆に情報から距離を置きたくなることもあります。でも、放っておくと不安だけはじわじわ残る。僕自身ずっとそんな感じでした。 『日本の未来を考えよう』が手元に残ったのは、肩入れした意見を押しつけてくる本ではなく、数字と事実で世界を見直す“考え方の道具”をくれたからでした。例えば、預貯金が890兆円も市場に出ず眠っていることや、少子高齢化の本質が「高齢者が増える」よりも「子どもが生まれない」ことにあるという指摘は、ニュースでは見えてこない問題の輪郭をはっきりさせてくれます。また、「国語ではなく数字で考える」という姿勢や、歴史と世界を同時に見るタテ軸・ヨコ軸の話は、自分の判断基準を一段上に引き上げてくれる感覚がありました。 何かを決めつける本ではないので、読みながら自分の視点が少しずつ整っていくのが心地よいです。とくに「政治や経済に苦手意識があるけど、無関心ではいたくない」という人には静かに刺さると思います。僕と同じように、ニュースの断片だけでは判断しづらいと感じている人ほど、生活の中での“見え方”が変わる一冊です。
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